前回は、甲状腺についてお話させていいただきましたが、今回はその甲状腺の機能が乱れると起こる症状についてお話していきます。
まずは、甲状腺の働きが過剰になってしまうバセドウ病についてお話しします。
甲状腺の機能が過剰になるという事は、身体の代謝が進み過ぎてしまい、極端な働きモードになってしまうという事です。
症状としては、
・動悸や息切れ
・全身の倦怠感
・食欲が増す
・排便の頻度が増える、下痢
・汗がすごく出る
・手や指先が振るえる
視診や触診で分かる症状は、
・甲状腺の腫れ
・眼球突出(目が飛び出る)
・頻脈
・上の血圧が高い
・体重の減少
小さな甲状腺からこんなに多くの症状が出るんです!
バセドウ病は女性に多い病気ですが、男性でも起こります。
代謝を促す甲状腺ホルモンは、海藻に多く含まれるヨウ素を材料にして造られるので、バセドウ病のときは海藻は控えてください!!
次は、甲状腺の機能が弱まってしまう甲状腺機能低下症についてお話しします。
バセドウ病とは逆で、代謝が極端に落ちてしまう病気です。
症状としては、
・日中眠たい
・動作が遅くなる
・思考力が低下する
・便秘
・汗が出ない
・体温が低くなる
・食欲低下
触診、触診で分かる症状
・体重増加
・徐脈、貧血
・脱毛
・まぶたや口元の浮腫み
・乾燥肌
甲状腺の機能は低下してもこれだけ多くの症状が出ます。
症状から、代謝の機能が追いついてないような印象を受けますよね。
さて、甲状腺の機能が過剰になるバセドウ病と、甲状腺の働きが弱まる甲状腺機能低下症のお話しをさせて頂きましたが、どちらも大変な症状を引き起こす病気です。
もちろん、紹介した症状の他にもまだまだ症状はあるのですが、今回は代表的な症状をご紹介しました。
また、紹介した症状の中で、全ての症状が当てはまる方もいれば、ごく一部の症状しか出てない方もいます。
我々が施術してきた方のなかにも、バセドウ病だけど体重が増えたり、甲状腺機能低下症だけど体重が変わらないという方もいました。
甲状腺機能の乱れ方によってどちらの症状も出ている方もいます。
甲状腺機能が神経の圧迫により乱れている場合、はっきりとしたバセドウ病や甲状腺機能低下症でなくても、わずかに似たような症状が起こる事は十分にあります!
更にこの状態を放置すると、完全な甲状腺の病気に繋がってしまうのです!
そうならないためにも、症状がまだ弱いうちに似たような症状がある方はご相談ください!
このように症状が混沌している場合は、検査にて、正確な矯正を行う事が大事です。
カイロプラクティックのアプローチとしては、、
バセドウ病の方は、上の頚椎の神経圧迫により自律神経が働き過ぎているので、上の頚椎の矯正を行います!
甲状腺機能低下症の方は、下の頚椎の神経圧迫により、自律神経がお休みモードになっているので、下の頚椎矯正を行います!
また、詳しいアプローチ方法は今度お話ししますが、今回のブログを見て、最近の身体の不調は甲状腺が当てはまってるかも!と思った方は是非ご相談ください!